ホワイトボードのイラスト沿革

最終更新日: 2022年1月21日

 一般社団法人日本ろうあ者卓球協会は、平成7年9月10日に行われた茨城県水戸市での全国ろうあ者体育大会の後、全国の卓球仲間が集まる中で、日本の聴覚障害者卓球競技を代表する唯一の競技団体として初めてスタートしました。

 その後、平成15年3月に公益財団法人日本卓球協会へ加盟、平成18年4月に日本パラリンピック委員会へ加盟し、平成24年4月に一般社団法人へ移行しました。

 国際大会においては、IOCから認可された聴覚障害者のオリンピックであるデフリンピックが1924年から4年おきに開催されており、日本は男子団体6回優勝、女子団体5連覇、男子シングルス4連覇、女子シングルス7連覇を果たすなど、卓球王国として君臨して参りました。

 平成24年4月には「打ち返そう、ラケットに復興への想い(願い)を込めて」をスローガンに、秋篠宮同妃両殿下のご臨席のもと、2012世界ろう者卓球選手権大会を東京で開催し、地元の利を活かして、女子団体、女子ダブルス、女子シングルスにおいて、いずれも難敵中国を倒し、世界選手権初の金メダルを獲得しました。聴覚障害者のスポーツ界において、国際大会の国内開催はこの大会が史上初めての事でした。

 しかし、近年は、各国ともオリンピックに出るようなプロ選手も増えており、レベルが大幅に上がっているため、当会内でもプロアスリートの育成やユース世代の強化など、より一層の強化活動が必要になってきています。

 そのため、現在は強化部に日本学生卓球連盟や日本卓球リーグ実業団連盟から監督を招聘し、日本代表の更なる強化育成を図るとともに、聴覚障害者の卓球日本一の決める全国ろうあ者卓球選手権大会や、全国ろうあ者卓球リーグ戦などを主催することでより一層の普及啓発を図っています。

 今後も公益財団法人日本卓球協会及び日本パラリンピック委員会の一員として 、デフスポーツ及び卓球の発展に力を入れて参ります。

日本のろう者卓球と当協会の歩み

1924年(大正13年)8月 フランス 第1回世界ろう者選手権(デフリンピックの前身の大会)が開催 (以降、4年おきに開催)
1926年(大正15年)11月 - 社団法人日本ろうあ協会が第1回ろうあ者体育競技大会を開催 (第二次世界大戦まで続く)
1947年(昭和22年)5月 群馬県 全国唯一の聴覚障害者の当事者団体である全日本ろうあ連盟設立
1952年(昭和27年) - 全九州ろうあ者卓球大会開催
1963年(昭和38年) - 日本ろうあ体育協会設立(現: 全日本ろうあ連盟スポーツ委員会)、全国聾学校体育連盟設立
1964年(昭和39年)2月 - 第1回全国ろうあ者卓球・体操選手権大会が開催
1965年(昭和40年)6月 アメリカ 第10回世界ろう者競技大会に日本が初参加
女子卓球で銀メダル獲得(他競技も含めて日本勢初のメダル)
1967年(昭和42年)10月 東京都 第1回全国ろうあ者体育大会において卓球競技が開催 (以降、毎年開催)
1978年(昭和53年)4月 東京都 第1回全国ろうあ者卓球選手権(ランキング)大会開催 (以降、毎年開催)
1992年(平成4年)4月 韓国 第4回アジア太平洋ろう者スポーツ大会に日本卓球初参加 (他競技も含めて日本勢初の金メダル獲得)
1993年(平成5年)12月 東京都 第17回世界ろう者競技大会(ブルガリア)出場者が厚生大臣賞受賞
1973~2001年 - 日本ろうあ者卓球全盛期
世界ろう者競技大会において、男子団体6回優勝、女子団体5連覇、男子シングルス4連覇、女子シングルス7連覇。
参考: 幾島政幸選手、4冠王2回を含む6大会連続出場、金メダル18個、銀メダル3個獲得。 (個人最多日本記録)
1995年(平成7年)9月 茨城県 第29回全国ろうあ者体育大会後に卓球愛好者が集い、日本ろうあ者卓球協会設立 (1995年9月10日) (以降、毎年総会開催)
初代会長: 前田 宥 氏 (高知) 1995年9月~1998年8月
1997年(平成9年)7月 東京都 当会会員向けの強化合宿を開始 (以降、ほぼ毎年実施)
2代目会長: 竹島 春美 氏 (高知) 1998年9月~2001年8月
3代目会長: 冨田 茂 氏 (千葉) 2001年9月~2011年3月
2002年(平成14年)9月 宮城県 当会幾島政幸氏の「二十世紀デフリンピアン」受賞を祝う会開催 (日本人唯一の受賞)
2003年(平成15年)3月 東京都 当会の幾島政幸氏が第4回卓球王国大賞・特別賞受賞
2003年(平成15年)3月 - 当会が日本卓球協会に団体加盟 (2003年3月22日)
2003年(平成15年)11月 東京都 日本卓球協会団体加盟と幾島氏の日卓協受賞を祝う会開催
2004年(平成16年)10月 大阪府 第1回全国ろうあ者親善卓球大会(兼第19回近畿ろうあ者親善卓球大会)を開催 (以降、毎年開催)
2005年(平成17年)3月 東京都 当会の船越京子氏が第6回卓球王国大賞・審査委員賞受賞
2006年(平成18年)9月 栃木県 当会創立10周年記念祝賀会開催
2008年(平成20年)5月 ブルガリア 第1回世界ろう者卓球選手権大会が開催される (以降、4年おきに開催)
2009年(平成21年)4月 東京都 第1回デフ卓球祭開催 (以降、毎年実施)
2010年(平成22年)11月 韓国 アジア遠征実施 (以降、毎年実施)
4代目会長: 加藤 雅清 氏 (青森) 2011年4月~2016年3月
2012年(平成24年)4月 東京都 当会が一般社団法人に移行 (2012年4月2日付)
2012年(平成24年)4月 東京都 世界ろう者卓球選手権大会を日本で開催する (国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)主催大会の日本開催は他競技も含めて初)
2013年(平成25年)4月 埼玉県 全国ろうあ者リーグ戦開始 (以降、毎年2回実施)
2013年(平成25年)8月 ブルガリア 第22回夏季デフリンピック 女子シングルス 12年ぶりの金メダル獲得
2014年(平成26年)5月 ドイツ 第一回世界ユース卓球カップ開催 (日本人が初代女王に輝く)
2014年(平成26年)8月 中国 中国遠征実施
5代目理事長: 藤川 太郎 氏 (東京) 2016年4月~2020年5月
2017年(平成29年)3月 ハンガリー ハンガリーデフオープン大会に参加
ヨーロッパ遠征実施
2017年(平成29年)5月 新潟県 ユース選手の強化合宿開始 (以降毎年開催)
2018年(平成30年)2月 台湾 ユース選手対象として初の海外遠征
2018年(平成30年)4月 - 当会の登録選手から初めてプロ女性アスリート誕生
2018年(平成30年)6月 オーストリア オーストリア国際ろう者卓球大会に参加
ヨーロッパ遠征実施
2018年(平成30年)11月 東京都 ジャパンデフオープン卓球大会を開催する (参加国: 台湾、モンゴル)
2019年(平成31年)1月 埼玉県 ラージーボール大会開始 (以降、毎年実施)
6代目理事長: 加藤 雅清 氏 (青森) 2020年6月~
2021年(令和3年)5月 - 公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構に加盟
2021年(令和3年)10月 - 一般社団法人日本スポーツフェアネス推進機構に加盟
現在に至る

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競技力向上事業
当協会が実施する選手強化、体制整備事業は独立行政法人日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受けて実施されています。

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